2012年 02月 27日
設計という作業 |
大沼の現場を引き渡し、次の現場の設計をしています。
大工というと、現場で道具を使って何かを作っているというイメージですが、私は設計もやるので、デスクワークも仕事の内です。
私が普段つくっている木造住宅に限らず、設計とは難しいなぁと、つくづく感じています。
敷地の状況や施主の要望そして予算など、幾多の要素を考慮しながら、そこに数十年以上在り続けるに耐えうる建物を考えるのは、何度やっても簡単な事はありません。
そのなかで、何よりも難しいと思うのは、建物自体の設計というよりは、施主の頭の中を解きほぐす事です。
施主の要望はだいたいの場合、とても沢山あります。
そして、その一つ一つに理由がある場合もあるし、何となく雰囲気だけの時もある。
昔からこうしたかった、というものから、この前友達の家に行ったら良いのがあったの、というもの。
TVの番組でやってたから、これもいいね。なんて。
全て聞いていたらきりがないし、そもそも形になりません。
それを丁寧に、時には力ずくでも解きほぐして、その根っこにある、もしかしたら施主自身も気付いていない要望にたどり着く事。
その要望に本質的に気付く事ができれば、建物がどういう形をとろうとも、住む人にとって心地よい空間になるのです。
多くの施主にとって家を建てるという事は初めての経験です。
だから、自分の奥底に眠っている(しまっている)大切なモノを表現することには、慣れていません。
自分だけでは見えない、見つけにくいその大切なモノを、設計者と一緒に探す行為が、まさに設計なんです。
とてもしんどい(たまに楽しい)作業ではありますが、そういった時間を共有してくれる施主さんに感謝。
そして、そんな施主さんを、募集中です。
大工・設計者 齊田綾
大工というと、現場で道具を使って何かを作っているというイメージですが、私は設計もやるので、デスクワークも仕事の内です。
私が普段つくっている木造住宅に限らず、設計とは難しいなぁと、つくづく感じています。
敷地の状況や施主の要望そして予算など、幾多の要素を考慮しながら、そこに数十年以上在り続けるに耐えうる建物を考えるのは、何度やっても簡単な事はありません。
そのなかで、何よりも難しいと思うのは、建物自体の設計というよりは、施主の頭の中を解きほぐす事です。
施主の要望はだいたいの場合、とても沢山あります。
そして、その一つ一つに理由がある場合もあるし、何となく雰囲気だけの時もある。
昔からこうしたかった、というものから、この前友達の家に行ったら良いのがあったの、というもの。
TVの番組でやってたから、これもいいね。なんて。
全て聞いていたらきりがないし、そもそも形になりません。
それを丁寧に、時には力ずくでも解きほぐして、その根っこにある、もしかしたら施主自身も気付いていない要望にたどり着く事。
その要望に本質的に気付く事ができれば、建物がどういう形をとろうとも、住む人にとって心地よい空間になるのです。
多くの施主にとって家を建てるという事は初めての経験です。
だから、自分の奥底に眠っている(しまっている)大切なモノを表現することには、慣れていません。
自分だけでは見えない、見つけにくいその大切なモノを、設計者と一緒に探す行為が、まさに設計なんです。
とてもしんどい(たまに楽しい)作業ではありますが、そういった時間を共有してくれる施主さんに感謝。
そして、そんな施主さんを、募集中です。
大工・設計者 齊田綾
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by aya-saita
| 2012-02-27 22:10
| その他
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