2012年 03月 15日
川上から川下へ -山と街を繋ぐ- |
地域材を用いた住宅の話をする時に、「川上から川下へ」というような表現をすることがあります。
「川上」というのは、文字通り川の上流つまり木材となる木が植わっている山のことで、林業・製材業の事を指します。
「川下」というのは、施主(エンドユーザー)を指します。
そして、上流と下流があれば中流もあり、それを「川中」として、われわれ地域の作り手(工務店・大工)のことを指すのです。
川上の人は自分の山の木を地元で使ってもらえれば誇らしいし、山の木を使う事で、次の世代に山を残していくことが出来ます。
川下の人達も、自分や子供達の暮らしを守る家が顔の見える地域の材で作られれば、それはとても豊かなことです。
その豊かさそれ自体が世代を超えて家を住み継ぐ力になります。
そんな家が増えるという事は、言い方を換えれば、地域の財産が増えるということでもあります。
しかし、輸入材の集成材をプレカットで加工するのが家づくりの主流になって久しい昨今、川の上流も下流もへったくれもありません。
確かに輸入材の方が値段は安いし、集成材の方が品質が安定していて扱いやすい。
でも、だからといって、それだけを選択の基準してしまうのはどうなのでしょうか。
山の人は自分の山の木を使ってもらいたいと思っています。
顔の見える家づくりをしたいと思っている施主も(多くは無いけれど)います。
その両者を繋ぐのが、我々地域の作り手です。
山と街を繋ぐ、そんな家づくりを続けてゆきます。手前味噌。
昨秋に製材し、出番を待つ道南杉の梁。良い具合に乾いてきました。(もちろん天然乾燥)
大工 齊田綾
「川上」というのは、文字通り川の上流つまり木材となる木が植わっている山のことで、林業・製材業の事を指します。
「川下」というのは、施主(エンドユーザー)を指します。
そして、上流と下流があれば中流もあり、それを「川中」として、われわれ地域の作り手(工務店・大工)のことを指すのです。
川上の人は自分の山の木を地元で使ってもらえれば誇らしいし、山の木を使う事で、次の世代に山を残していくことが出来ます。
川下の人達も、自分や子供達の暮らしを守る家が顔の見える地域の材で作られれば、それはとても豊かなことです。
その豊かさそれ自体が世代を超えて家を住み継ぐ力になります。
そんな家が増えるという事は、言い方を換えれば、地域の財産が増えるということでもあります。
しかし、輸入材の集成材をプレカットで加工するのが家づくりの主流になって久しい昨今、川の上流も下流もへったくれもありません。
確かに輸入材の方が値段は安いし、集成材の方が品質が安定していて扱いやすい。
でも、だからといって、それだけを選択の基準してしまうのはどうなのでしょうか。
山の人は自分の山の木を使ってもらいたいと思っています。
顔の見える家づくりをしたいと思っている施主も(多くは無いけれど)います。
その両者を繋ぐのが、我々地域の作り手です。
山と街を繋ぐ、そんな家づくりを続けてゆきます。手前味噌。
昨秋に製材し、出番を待つ道南杉の梁。良い具合に乾いてきました。(もちろん天然乾燥)
大工 齊田綾
by aya-saita
| 2012-03-15 09:05
| その他
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