2015年 09月 11日
我が家の年間CO2排出量を計算してみた |
自宅を建てて1年ちょっと経ちました。
季節も一回りして暮らしのサイクルも落ち着いてきたところで、我が家から排出されたCO2を計算してみようと思います。
我が家におけるCO2排出源は
まず電気。これがないと何もできません。
で、給湯・調理にはガス。
うちは都市ガス区域外なのでプロパンガス(以下、LPG)です。
そして、暖房は薪。
そして、車の燃料。
他にも水道やゴミなどの項目もあるのですが、今回は除外。
さらに薪はカーボンニュートラルということで、電気とLPGそしてガソリン(軽油含む)の3つについて考えていきます。
我が家の消費量を表にまとめてみました。
月別の推移もありますが、今回は合計値のみに着目。
年間消費量は
電気 2162 kwh
LPG 268.4 ㎥ でした。
電気は少しややこしいので、まずLPGについて考えます。
CO2に換算するために、体積を重さに変換します。
LPGの比重は 2.183㎏/㎥ (日本LPガス協会HPより)
よって、
268.4(㎥)×2.183(kg/㎥)=585.91(kg)=0.58591(t)
LPGのCO2排出係数は3.0(同協会HPより)。
すると、
0.58591×3.0≑1.76 t となりました。
我が家では給湯・調理のためのプロパンガスで1年間に1.76tのCO2を排出した ということです。
次に、電気。
これは少しややこしい。
年間消費量は2162kwh。(2009年の全国平均は4618kwh(経産省資源エネルギー庁HPより)
電気を作るためにはエネルギーが必要です。
同じ1kwの電気を作るにも、発電方法によって必要なエネルギーが違います。
私の住む北海道では現在のところ泊の原発は動いていません。じゃ、どこで作っているのか?
北電に聞いたわけではありませんが、調べてみると一番近いのは知内の火力発電所のようです。
実際に電気がどこから来るかは分からないので、知内の火力発電所からくるとします。
知内は石油火力発電所。燃料は石油(重油)です。
石油火力発電の発電により排出されるCO2は 0.742㎏/kwh。(送電端) (出典:http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0220a/contents/f_02_06.html)
発電所から我が家にやってくるまでのロス(送電ロス率)を4.8%(電気事業連合会HPより)とすると、我が家で消費した2162kwhの電気は送電端において
2162÷(100-4.8)×100=2271kwhでした。
これに、先の0.742㎏を掛けると
2271(kwh) × 0.742(kg/kwh) =1685(kg)≑1.68(t)となります。
つまり、我が家で消費した電力を作るのに1.685tのCO2が排出された ということです。
LPGと電気の分を合計すると
1.76 + 1.68 =3.44 t と、なりました。
続いて自家用車から排出されるCO2を計算します。
我が家には車が2台あります。
乗用車が1台とトラック1台。
乗用車は年間約1万キロの走行距離。燃費は10km/ℓ。燃料はガソリン。
よって年間のガソリン使用量は1000ℓ。
トラックの走行距離は年間約1.5万キロ。燃費は10㎞/ℓ。 燃料は軽油。
年間の軽油消費量は1500ℓ。
ガソリンのCO2排出係数は 2.322㎏/ℓ。
軽油のCO2排出係数は 2.619㎏/ℓ。
(環境省HPより)
我が家の車によるCO2排出量は
1000(ℓ)× 2.322(kg/ℓ)+ 1500(ℓ)× 2.619(kg/ℓ)=6250㎏=6.25t
我が家でのCO2排出量をまとめると以下のようになります。
4人家族で9.94t。
一人当たり 2.485t。
これがどういう意味を持つのか。
全国地球温暖化防止活動推進センターのHPにあるグラフと比べてみましょう。
このグラフでは、一人当たり2.3t。
我が家は約2.5t。
電力消費量は全国平均の半分以下なのに、CO2は全国平均より多い。
ショック。
暖房の薪や水道はカウントしてないのにこの数字。
そして、我が家の場合は車の割合が非常に大きいことが分かりました。
あまりに走り過ぎだ。
どうしたもんかなぁ。
土地柄、仕事柄、車の走行距離は極端には減らせないし。
燃費の良い車に乗り換えるしかないか。
なんだか、いろいろ考えさせられる結果になりました。
こんなメンドクサイことしなくても、便利なHPもあります。
→電気、ガス、水道などの、二酸化炭素(CO2)排出量を計算する
興味のある方、是非やってみてください。
私ももう少し深く考察してみたいと思います。
いやぁ、それにしても、ショックだ。
チャリンコで現場通うかなぁ・・・
大工・自分では結構いけてると思ってた 齊田綾
季節も一回りして暮らしのサイクルも落ち着いてきたところで、我が家から排出されたCO2を計算してみようと思います。
我が家におけるCO2排出源は
まず電気。これがないと何もできません。
で、給湯・調理にはガス。
うちは都市ガス区域外なのでプロパンガス(以下、LPG)です。
そして、暖房は薪。
そして、車の燃料。
他にも水道やゴミなどの項目もあるのですが、今回は除外。
さらに薪はカーボンニュートラルということで、電気とLPGそしてガソリン(軽油含む)の3つについて考えていきます。
我が家の消費量を表にまとめてみました。
月別の推移もありますが、今回は合計値のみに着目。
年間消費量は
電気 2162 kwh
LPG 268.4 ㎥ でした。
電気は少しややこしいので、まずLPGについて考えます。
CO2に換算するために、体積を重さに変換します。
LPGの比重は 2.183㎏/㎥ (日本LPガス協会HPより)
よって、
268.4(㎥)×2.183(kg/㎥)=585.91(kg)=0.58591(t)
LPGのCO2排出係数は3.0(同協会HPより)。
すると、
0.58591×3.0≑1.76 t となりました。
我が家では給湯・調理のためのプロパンガスで1年間に1.76tのCO2を排出した ということです。
次に、電気。
これは少しややこしい。
年間消費量は2162kwh。(2009年の全国平均は4618kwh(経産省資源エネルギー庁HPより)
電気を作るためにはエネルギーが必要です。
同じ1kwの電気を作るにも、発電方法によって必要なエネルギーが違います。
私の住む北海道では現在のところ泊の原発は動いていません。じゃ、どこで作っているのか?
北電に聞いたわけではありませんが、調べてみると一番近いのは知内の火力発電所のようです。
実際に電気がどこから来るかは分からないので、知内の火力発電所からくるとします。
知内は石油火力発電所。燃料は石油(重油)です。
石油火力発電の発電により排出されるCO2は 0.742㎏/kwh。(送電端) (出典:http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0220a/contents/f_02_06.html)
発電所から我が家にやってくるまでのロス(送電ロス率)を4.8%(電気事業連合会HPより)とすると、我が家で消費した2162kwhの電気は送電端において
2162÷(100-4.8)×100=2271kwhでした。
これに、先の0.742㎏を掛けると
2271(kwh) × 0.742(kg/kwh) =1685(kg)≑1.68(t)となります。
つまり、我が家で消費した電力を作るのに1.685tのCO2が排出された ということです。
LPGと電気の分を合計すると
1.76 + 1.68 =3.44 t と、なりました。
続いて自家用車から排出されるCO2を計算します。
我が家には車が2台あります。
乗用車が1台とトラック1台。
乗用車は年間約1万キロの走行距離。燃費は10km/ℓ。燃料はガソリン。
よって年間のガソリン使用量は1000ℓ。
トラックの走行距離は年間約1.5万キロ。燃費は10㎞/ℓ。 燃料は軽油。
年間の軽油消費量は1500ℓ。
ガソリンのCO2排出係数は 2.322㎏/ℓ。
軽油のCO2排出係数は 2.619㎏/ℓ。
(環境省HPより)
我が家の車によるCO2排出量は
1000(ℓ)× 2.322(kg/ℓ)+ 1500(ℓ)× 2.619(kg/ℓ)=6250㎏=6.25t
我が家でのCO2排出量をまとめると以下のようになります。
4人家族で9.94t。
一人当たり 2.485t。
これがどういう意味を持つのか。
全国地球温暖化防止活動推進センターのHPにあるグラフと比べてみましょう。
このグラフでは、一人当たり2.3t。
我が家は約2.5t。
電力消費量は全国平均の半分以下なのに、CO2は全国平均より多い。
ショック。
暖房の薪や水道はカウントしてないのにこの数字。
そして、我が家の場合は車の割合が非常に大きいことが分かりました。
あまりに走り過ぎだ。
どうしたもんかなぁ。
土地柄、仕事柄、車の走行距離は極端には減らせないし。
燃費の良い車に乗り換えるしかないか。
なんだか、いろいろ考えさせられる結果になりました。
こんなメンドクサイことしなくても、便利なHPもあります。
→電気、ガス、水道などの、二酸化炭素(CO2)排出量を計算する
興味のある方、是非やってみてください。
私ももう少し深く考察してみたいと思います。
いやぁ、それにしても、ショックだ。
チャリンコで現場通うかなぁ・・・
大工・自分では結構いけてると思ってた 齊田綾
by aya-saita
| 2015-09-11 19:22
| エネルギー
|
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