2011年 09月 17日
土台 |
齊田工務店では現在の木造建築で主流の集成材は使いません。
(理由は長くなるので、改めて)
骨太の無垢材を木組みでがっちりと組み上げて家をつくります。
その木組みを一番下で支えるのが土台という部材です。
画像は今回土台に使うクリです。
最近はベイツガの防腐土台がほとんどですが、うちでは使いません。
防腐土台というのは木材(ベイツガなど)に防腐剤を注入したモノです。
わざわざ薬を入れなくても、クリやヒバならばそのままで十分家の構造を支えてくれます。
ただ、クセが強くて扱うにはコツが必要ですので、そこは大工の目が大事になります。
木目や曲がりをしっかりと見て、組上がりをイメージしながら材料を配置していきます。
これぞ、適材適所です。
集成材を工場プレカットで刻み、大工は現場で組むだけ、という仕事がほとんどの昨今では、絶滅危惧種の仕事です。
でも、これが面白いんです。
大工が墨を付けて刻むのを止めてしまったら、大工とは言えないんじゃないだろうか。なんて。
いよいよ、墨付けが始まります。
大工 齊田綾
by aya-saita
| 2011-09-17 23:41
| 大沼 三月の羊
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